英語はぜったい逆から読むな(Jaybee Choi)感想

英語もう少しできるようになりたい、という思いは定期的に湧き上がってくるが、実際に何かすることもなく時が経っていく、というのを繰り返してきたが、今回友達に薦められてこの本を読んだ。「今までやってきたことをひっくり返すような内容」と言われて読んでみると、確かに今までの英語の考え方とは全く異なっていた。内容としてはタイトルにもあるように、英語を日本語に訳すとき自然な日本語になるように文の後ろの方から訳すことが多いが、ネイティブスピーカーが英語を使うときにいちいち後ろの方から文章を組み立てているわけではないし、聞く方もいったん全部聞いてから理解しなおしているわけではない、そこで英語を使いこなせるようになるには順番通り単語を配置する力および単語が並んだ順番で吸収していく力が必要である、ということ。言われてみればその通り。そのためのポイントの1つは機能語(前置詞や接続詞、分詞など)を捉えることで、今までは動詞と前置詞の組み合わせを熟語として暗記をしてきたが、前置詞や接続詞の基本概念をつかめば、意味は自ずと分かるようになる、ということ。例えば "A after B" の場合、今までだと「Bの後にA」と単語の順番と逆に訳していたが、それを「Aがあって、その前に起こったのはB」と順番通りに理解する思考法を身につけるということである。平たく言えば、英語を使えるようになりたかったら、英語を使う人と同じような言葉の感覚・思考法を身につけることだ、ということだろう。

今までの英語学習は英文をきちんと訳せるようになることが1つの目標だったように思う。(そしてそれは一定の役に立ってるとは思う)今は生きた英語などというキャッチフレーズが掲げられたりするが、それはまさにこの本のようなことなのではないかなと思った。これを意識しながら少しずつ英語に慣れていけたらいいな。簡単な英文でいいから一回読みで書かれている順番で吸収できるようになること、そのために機能語の基本概念を掴むこと、ひとまずこの辺を意識しながらやっていきたい。単語の語源が紹介されている本とかも気になるので読んでみたい。